優秀なファイル共有ソフトを作成した有能な人間を逮捕するような,この国の法律は,すでに,大いに,狂っている。
quote:アンドリュー・カンター氏のコラム。わたしは自宅でWi-Fi機能が付いたノートパソコンを開いた。自宅にもWi-Fiの設備はあるが,より電波の強いネットワークがあってそれがパスワード保護されてなかったので,わたしは隣人のネットワークに接続してしまった。これは,窃盗です。わたしの2歳の息子は,CD・DVDディスクをよく破壊する。わたしはそれを防ぐために,DVDをよくバックアップする。好きなソフトはDVDデクリプターだ。これは違法ですか? でも,それを違法だと云うのは映画業界だけではないですか?
今回のカンター氏のコラムは,「テクノロジーで法を破るのは簡単だ」というタイトル。わたしはこのページでは常に,著作権は要らないと云っている。この世には著作権法と呼ばれる法律があるようで,著作権など要らないと云っているのだから,当然著作権法など守る必要がない,とわたしは述べる。そんなものが存在する理由がないし,守るべき理由とやらも,あとから頭のおかしい人が考えたとしか思えない不可思議なテキストでしかない。わたしたちにいま必要なのは,作品を作った人間に対する,礼儀と正しき作法だけであり,支払うべき対価もそこにしか存在しない。
米国のDVDを観ると,最初にFBIなんたらかんたらと云う表示が出るが,カンター氏の吐露は,それに対する憤りもあるのだろう。なぜ,DVDをコピーすることはできないのか? なぜ,DVDで表示されている画面をキャプチャして静止画として保存することはできないのか? なぜ,iTunes ミュージックストアで購入した曲はわたしのMP3プレイヤーで再生できないのか? まぁ結局全部できてはいるんだけど,でも,それを制限する法律が正しいとは,到底思えない。わたしも,違法者と呼ばれても結構です。
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